国土交通省の川辺川ダム計画(熊本県)で、ダム建設の主目的の利水事業を受け持つ農林水産省は、同事業から撤退する方針を固めた。ダムを水源とする代わりに、熊本の川辺川のダムに対しては、チッソ(本社・東京)が流域に持つ発電所の水を農業用水に使う新たな利水案を31日、熊本県や地元自治体に正式に提示する。国交省のダム計画は本体着工を目前に、利水事業見直しのために足踏みを続けてきた。利水がダム建設の目的から外れることで、本体着工に向けた手続きを進められる状況になる。 熊本県は農水省から新案の提示を受けた後、関係者との協議を再開し、ニューストピトピについてだが、来年度の利水事業開始を目指す。 ニューストピトピに関連する解説をすると、新案では、ダム予定地にあるチッソの発電施設を活用。取水口(五木村)から約8キロ下流にあるチッソの川辺川第2発電所(相良村)にかけて流せる毎秒約17トンの水のうち、熊本の川辺川のダムについて解説すると、最大で約2.8トンを農業用水用に譲り受ける。取水口はダム水没予定地にあり、完成後はダムから取水できる。